2018年01月08日

We are fighter.

先週金曜日、仕事始めの朝。
始業10分前になったので、会社近くのいつもの喫茶店で重い腰をあげる。
鞄の肩紐を持ち上げると、片側の金具のナスカンがするっと抜け、
鞄が宙ぶらりんになってしまった。

金属疲労である。
もう5年は使っているから仕方あるまい。
しかし、肩紐が使えないとなると案外不便だ。

修理しようかどうしようか、などとブツブツ言っていたら、
今朝になって、娘がお台場に遊びに出かけた後、
おもむろに嫁さんがアウトレットに行こうと言い出した。

常磐道から圏央道を東に辿り、大仏の背中側を通り過ぎる。
ほどなくして、インターチェンジ側の小さなアウトレットモールに到着。

50%OFF×30%OFFの、鞄と財布とベルトを選ぶ。
レジに並ぶと、嫁さんが「プレゼントするよ。」と一言。
え、マジっすか。確かにあと数日で誕生日は来るけど。
「あ、そうだったね。忘れてた。」
ハイハイ、ありがとうございます。

お互い、勤務先の性質は全く違えど宮仕えの身。
先方は一度も勤め先を変えていないが、我慢のない当方は3社目である。
明日からも大人しく通うようにとのエール(?)と受け止めて、ご厚意に甘えることにした。

嫁さんがワコールの店をのぞいている間にベンチでメールをチェックしていると、
友人からのメールに、
その友人の身近な人が大腸癌を患い、
術後1年で肝転移が見つかり、また手術をした云々という話が書かれていた。
その人は自分達と同年代で高校生の息子さんがいるという…

そう、癌と戦いながら仕事を続けている人のことも最近ではよく耳にする。
未だ健康な自分が弱音を吐くなど100年早い。
しかも、そんな意気地のないことでもし癌に罹患でもしたら、どうやってその後の人生を全うするのだ。

カーマガジンという自動車雑誌に長年イラストを寄稿しているBowさんというイラストレーターがある。
今年の同誌2月号に、彼が癌に罹患したよしと、それにあたって、彼が実は身近に癌と闘病中、あるいはこれを克服した人が意外にも多いこと。
そして、彼自身が癌と闘う決意を伝えるメッセージが掲載されていた。

Bowさん曰く、We are GAN fighter.We will win.
1484228B-6932-4B54-A2D7-AEF48F2E27C3.jpg

誰もが癌に罹患する可能性はある。
気がついていないだけかもしれないし。

別に無用な恐怖心を煽る意図など毛頭ない、すべからくわれわれはFighterなのだ。


中1の娘が、ご機嫌でミッキーマウスの縫いぐるみを抱えて帰還した。
珍しく問わず語りで、ゲームセンターで苦労して手に入れたことを興奮気味に話す。
良かったねぇ…で、幾らかかったの?

3千円、あと300円。

両親は少なくともあと10年と少しは闘い続けねばならないのである。
posted by いつかはシャマル at 19:18| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月07日

少年易老学難成

昨晩また深酒をしてしまい、今朝は10時前にようやく意識が戻った。
明日は雨の予報で走れないかもしれないので、
のろのろと起き上がり、走りに出る。

爽やかな青空には、ところどころ刷毛で引いたような薄い雲が広がっている。
なんと青空とは気持ちが良いものだろう…
今年に入って、最も陽射しが暖かく感じられた。

銀杏並木もすっかり葉を落として裸ん坊だけれど、
はやくも、そこはかとなく木々の芽吹きが伝わって来る。

しばらく行くと、交通規制に出くわした。

そうか、今日1月7日は地元の「七草マラソン」であった。
マラソンと言っても10キロのレース。
最近のスピードではそんな距離の短い大会に出ても面白くもないので、
すっかり忘れていた。

コースを迂回しつつ走ると、
時折レース中のランナー達が視界に入る。
警察官やボランティア、多くの人々の手によって作られた舞台を走らせてもらうというのは、
やはり良いものだな、と感じる。

しかし、もう新年を迎えてはや1週間が過ぎたのか…

ふと、子供のころ母親に再三聞かされた、さる漢詩を思い出した。

少年易老学難成 (少年老い易く学成り難し)
一寸光陰不可軽 (一寸の光陰軽んずべからず)
未覚池塘春草夢 (未だ覚めず池塘春草の夢)
階前梧葉已秋聲 (階前の梧葉すでに秋声)

関西吟詩文化協会のサイトを参照。)

いやいや、恥ずかしながら最後の「秋聲」は、てっきり「終生」だと思っていたけれど…
当たらずとも遠からずかもしれない。

本日のラン、10:09スタート、17.43km,1:35'01,@5'27(七草変則)
posted by いつかはシャマル at 19:29| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月06日

国民栄誉賞

土曜日の午前中、かかりつけの内科医院に向かう。
愁訴は左側の背中から肩にかけての慢性痛。

実際に筋膜の癒着があることは鍼灸院のエコーで確認済みであるし、
眼精疲労などの要因も思いつくにせよ、会社に行くと悪くなるという代物。
不定愁訴と片付けられても仕方がないのだが、
この先生は複数の漢方薬とノイロトロピンという処方をしてくれる。

出社前にこのセットを服用すると、
気持ちが落ち着いて行く気になる、といういわば依存状態なので、
ヤクが切れたら受診せざるを得ない。
先生の思う壺である。

医院に向かう電車の中で新聞を開くと、
羽生・井山両七冠の国民栄誉賞が決まったというニュースが大きく扱われていた。

国民栄誉賞とは、内閣総理大臣が
「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、
その栄誉を讃える」(国民栄誉賞表彰規程) ものらしい。

イチロー選手が複数回にわたり固辞しているとも聞くが、
抜群の知力と胆力で勝負の世界を制するお二人は、
内閣総理大臣ごときに讃えられることを果たして名誉と思っているのだろうか?

新聞には、両氏の謙虚さ、知力はもちろんのことその体力と、
失敗した際の気持ちの切り替えの早さを讃えたのち、このような記述があった。
「2人がすごいのは…将棋、囲碁の普及拡大のため、広告塔としての役割を積極的に果たそうとしていることだ。…そして今、2人が1番望んでいるのは、国民栄誉賞をきっかけに将棋人口、囲碁人口が増えていくことだろう。」(日経、2018.1.6付朝刊、文化欄)

なるほど。
自身が天命と見据えた目標に近づくためには、利用できるものは利用する貪欲さ。
今生きている現実を最重視する現実主義的な側面を、強く感じた。

盤面の勝負師というと、大山康晴にせよ中原誠にせよ、
その茫洋としたキャラクターで今年の正月番組を賑わせた加藤一二三にせよ、
どこか刹那的な印象があったが、
お2人は、彼らとはちょっと趣を異にするようだ。


先生の顔を見て、いつものヤク1月分をリュックに詰め、
ランシャツ短パン姿になって、千葉県白井市の医院から帰宅ラン。
まだ大谷君が居るかもしれない鎌ヶ谷市のファイターズスタジアム前を経由して帰宅した。
大谷君にも、時の政権がその浮揚を狙って、
国民栄誉賞を授与しようとする時が来るのだろうか。

出典は不明なのだが、ネットを検索していたら羽生善治の名言としてこんなものを見つけた。

人生の中で目指しているものが
はっきりしている人は
いくつになってもエネルギーがある。


焦燥感を禁じ得ない。

本日のラン、12:05スタート、18.74km,1:35'02,@5'04(白井、鎌ヶ谷、市川)






posted by いつかはシャマル at 19:33| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月04日

spirits of runners

今日まで休みなのだが、ちょっとした理由があって6時前に起床。
すぐに自分の時間になったので、
最近の相棒、PEUGEOT coupé 407を今年初めて連れ出すことにする。

日が短い季節。6:30を過ぎてもまだヘッドライトが必要な状況に、
もの凄く早起きしたような、少しだけ特別な気分を味わいながら、
シートヒーターのスイッチを入れ国道6号を水戸方面に向かう。
モニターには氷点下3度の表示が点滅する。外は寒いようだ。

まだ休みの人も多いようで、非常に流れが良い。
少し転がしたら帰るつもりだったのだが、右手からの朝日を浴びながら、
あっという間に牛久沼まで来てしまった。
そうそう、途中の我孫子では「中央学院大学箱根駅伝出場!」の横断幕を見かけたっけ。

牛久駅を過ぎたあたりで進路を左に取る。
つくば学園都市を抜けて筑波山に向かうことにした。

筑波山神社には8:30過ぎに到着。
まだ屋台を準備する的屋の他には人も少ない。
社殿の正面から少し右にずれたところに立って、静かに柏手を打った。

清々しい初詣である。

娘が起きて来る時間までには帰りたかったので、
そのまま土浦北インターを目指し常磐道を戻る。

追い越し車線を滑るように走るcoupé407。
前の前の相棒だったアルファ156セレスピードも滑るように走ったが、
あれはどちらかと言うと、氷の上を滑るような感覚だった。
プジョーはふかふか、とまでは行かないが、
そこそこ厚い絨毯の上を滑らかにトレースしていくような乗り心地を伝えてくる。

どちらが良いというものではなく、
その違いが、それぞれの走りの精神を体現しているのだろう。
刺激を求めるならアルファロメオ、癒しを求めるならプジョーである。

娘が好む、ファミマのレタスサンドを買い込み帰宅すると、
間も無くお嬢様も起床していらした。
レタスサンドが好きだというので、以前セブンイレブンのそれを買って帰ったところ、
ファミマでなければ食べないと言うのだ。
今日も3軒目のファミマでようやくレタスサンドを探し当てた次第。
まぁ、娘は例えるなら、
いつでもすんなりとエンジンがかかってすぐに走り出せるプジョーではなくて、
比較的手間のかかるアルファロメオということになるのだろうか…
将来相手になる男には心から同情する。

閑話休題。
プジョーを走らせて帰宅した午後は、
暖かな陽射しの中、自分も軽く15キロを走った。
これで大晦日から5連走。
明日は走る時間はないだろうが、
おかげさまで精神的にもすっきりとして、仕事始めを迎えられそうである。

こちらは箱根駅伝を見事に表現した名曲。
Runner of the Spirit


本日のラン。13:38スタート,15.45km,1:15'04@4'51(七草)
posted by いつかはシャマル at 16:35| Comment(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月03日

風が強く吹いていた

1月3日、箱根駅伝は復路。晴天の中、選手たちはひた走る。
こちらは朝から夕飯用の肉じゃがを仕込んだり、
洗濯物を干したりしながら見るともなくテレビ観戦。
外は洗濯物が飛ばされるほどの強風であった。

強い風をものともせず、先頭を走る青学は今年も圧倒的な強さを見せる。
おかげで母校は、最後の中継所・平塚であわや繰り上げスタートのピンチ。
あと40秒弱というすんでのところでたすきは繋がった。

シード権獲得の望みも完全に潰えたので、走りに出ることにする。
一瞬躊躇したが、あえて強風が予想される江戸川に向かった。

河原のサイクリングロードに上がると、予想通り、風が強く吹いていた。
冬は北風が強いのが通例ではあるが、今日はまた格別であった。
工事中の水門に設置された吹き流しが、地面と水平になってはためいていたことからしても、
風速10m以上は確実にあったであろう。

西北西からの風に、左に傾くようにして身体を預け、上流に向かって走る。
すれ違った自転車の集団は気楽そうだったので、帰りは楽そうだと少し安心した。

卒業した中学校の校歌に「富士も筑波もはるかに晴れて」との一節があるのだが、
強風のおかげか、今日はまさにその通りの眺めを楽しむことができた。
そういえば、自分はそのどちらにも麓から頂上まで駆け上がったことがあるのだった。

風が河川敷の砂を舞い上げ、緑の流れをバックに砂塵が押し寄せてくる。
そんな映画のワンシーンさながらの光景も見られた。

折り返すと今度は、まるで離陸時のジェット機のように、風が背中を押してくる。

強い陽射しにもかかわらず風の冷たさに終始鳥肌が立っていたけれど、
なかなか楽しいランニングになった。

帰宅するとテレビを点けたまま、
みうらしおん『風が強く吹いている』を読んでいた中1の娘が、
「中大15位だったよ。」と教えてくれた。
そうか。残念だけど仕方がないね、それが実力だ。

選手たちは今日からまた、
来年に向けてたすきを繋ぐべく、仲間とともに走り始めることだろう。

自分もまた走り続ける、昨日の自分から明日の自分へと、たすきを繋いで。

本日のラン、13:04スタート 22.08km,1:52'10@5'04(江戸川)







posted by いつかはシャマル at 19:43| Comment(0) | ランニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする