2017年08月23日

クーペ407(その1)

8月初旬、新しい相棒がやってきた。
平成18年式 プジョークーペ407 モロカン・レッドである。

いつもの中古車屋さんでは、最近プジョーの在庫が目につく。
なんで最近プジョー屋さんになってるの? と社長に訊いたら、
「はは、プジョー(オークションで)安いっすから。」
また身も蓋もない、アニキらしい答えである。

安く仕入れて高く売るのが商売の基本だろうが、
安く仕入れたら安く売るのがアニキのアニキたる所以だ。

幌の不調が続く916スパイダーとの別れを決心した7月、次のクルマを探していて、
アニキの店で一番気になったのが、このクーペ407だった。

鍵を借りてドアを開け首をつっこむと、
そこには予想以上に雰囲気のある空間が広がっていた。
ワインレッドの革を贅沢に用いたその内装を、
インテグラルレザー仕様と呼ぶことは後に知ったが、
まさに車内は「総体革づくし」といった趣。
加えて、おごられたステッチの一つもほぐれちゃいない。

思わず、試乗をお願いしたところ、
図体が大きい割に取り回しも楽で、ものすごく「普通」。
すでに3年ぐらい乗り回した愛車の感覚であった。

助手席の社長にそう伝えると、それって良いんだか悪いんだか、と苦笑しつつ、
「フランス車ってみんな乗り心地もこんな感じですよ。シトロエンとかもね」とアニキ。
本来アルファロメオ派の社長は、
クーペ407のフィーリングを必ずしも肯定的に評価していない様子だが、
その実、フランス車にも目がなく、
新しいところではC6、ネオクラ領域ではXMあたりも扱っている。
その言葉に間違いはないだろう。

C6やXMにも憧れるけど、
それに比べたらはるかに敷居の低いこのクーペでその感覚が体験できるなら、
かなりお買い得である。

その乗り心地。硬いか柔らかいかと言われれば、圧倒的に柔らかい。
第一印象としては、捉えどころがない、という感じである。

個人的には、プジョーは魅力を感じつつも、縁のないブランドであった。

子供の頃、自動車雑誌で見かけた405MI16に強く惹かれ、
もう20年以上前になるが、406や306のブレーク、
それにMTモデルの406スポーツなどにディーラーで繰り返し試乗させてもらった記憶がある。
しかし、なぜか購入には至らなかった。

ここで、この縁を掴んでみるのも悪くない。

店に戻り、そのスタイル自体が一時代前の価値観を象徴するような、
重量感のある2ドアクーペボディの周りを一回りしてから、
購入する意思をアニキに伝えた。
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2017年01月29日

たんぽぽ

マセラティ222SEを手放してから2年半ほどが過ぎようとしている。

五反田君が乗っていたと思しき(cf.村上春樹.ダンスダンスダンス)マセラティビトルボの、
原型をそのままに止めた222SEは自分の棺桶にするつもりだった。
いや、そのぐらい長期間持ち続けるつもりだった。
しかし、最初の車検を通してようやくの時期に手放してしまって、

いまは一昨年末に衝動買いをした
916アルファスパイダーがその穴を埋めている。

あれが欲しい、これも欲しい、
あれも良いな、これも良いな、
…クルマをめぐる想念、いや情念は暇があれば脳裏をめぐり、心を揺らし続ける…

何が欲しいのか、何が良いのか…
自分でも本当のところ、見当がつかない。

ときに、222SEに至る3台のマセラティビトルボを乗り継いでいた時期にお世話になった
社長さんのブログをチェックしたところ、
社長ご尊父ご逝去の報に触れた(そうと推察される記事を拝読した)。

ご尊父は晩年になって、絵筆をとられたよし、
ブログ記事にはご尊父が蒲公英の綿毛を描かれた作品がアップされていた。


916スパイダーの、マセラティスパイダーザガートと同じような材質の黒い幌には、
年が改まった頃から、やたらと蒲公英の種がはり付くようになり、
いまも相当数がくっついたままだ。
我が家の車庫にはスパイダーザガートがいたこともあったが、
蒲公英の種がはり付いた記憶はない。

ご尊父が飛ばされた綿毛だろうか。

20140311atTaito.JPG
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2017年01月09日

鬼の霍乱

昨晩はなんだか背筋がゾクゾクして、9時前に布団に入った。
そのままなんと12時間ちかくも雨音を聞きながらウトウトし、
流石に寝るのにも飽きて9時過ぎにリビングへ。

ドアを開けると、受験を目前に控えた小6の娘が部屋の隅で机に向かっていた。
本番は朝が早いので5時に起きて勉強をしてるのだという。
自分が彼女の父親なのか、いささか自信を失った。

どうにもだるさが消えないので、試しに体温計を脇に挟んでみる。
簡易測定の体温計が10秒後に示したのは38度1分。
5分計で計り直してみたが、確かにそのくらいあるらしい。

鬼の霍乱である。

熱があるのを幸いと、ベッドを出たり入ったりしながら、
完全に無為な時間を過ごすことにする。
贅沢な休日となった。

午後3時頃、ようやく雨が上がり薄日がさして路面が乾いてきた。
再び検温してみるとまだ38度以上をキープしていたが、
ほんの少しだけ、916スパイダーを転がすことにする。

首にきっちりとマフラーを巻きダウンにくるまって、熱を帯びた身体を運転席に滑り込ませる。
ロックのかかったステアリングをわずかに動かしつつイグニッションを捻れば、
ツインスパークは一発で目を覚まし、乾いたリズムを奏で始める。

昨年末、お台場の某正規ディーラーでの12ヶ月点検を奢ってきた916は、
極めて優れた体調であるはず。
ドライバーの風邪が染らないように祈るばかりだ。

気温もさして低くないので、アイドリングも2分30秒ほど。
水温計が動くのも待たず、クラッチをつなぎ少し大きめにアクセルを開く。

タンポポの種が貼りついた幌も閉めたまま、
近所をほんの10キロ程度のドライブではあったが、
ステアリングやシフトレバーと対話をしながらの時間は、またとない思い出となった。


38度以上の発熱をした状態で916スパイダーを運転したことある人って、
世界に何人いるだろうか?

posted by いつかはシャマル at 15:52| Comment(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月13日

916-S2Bのスロットルポジションセンサー

あれから2年を経て、
いまは2001年式のアルファスパイダーを所有している。

登録から15年余り、購入時の走行距離1.2万キロという代物なのだが、
昨年末に手に入れて約3か月で、突然アイドリングストップ機能が付加された。

要するに、信号待ちなどでアクセルオフになると
そのまま回転が下がってエンジンが停止してしまうのである。

いま流行りの、IoTによる車の仕様変更かとも思ったのだが、
FCAがレクサスを差し置いてそんな機能を導入したとは、
先日のジュネーブモーターショーでもアナウンスはなかったと記憶している。

念のため購入もとの某ディーラーに入庫して確認してもらったところ、
スロットルポジションセンサーの故障とのこと。
詳細を問うと、当該部品は製造中止で手に入らないとのこと。

おいおい。ほんの3か月前にこのクルマ売っといて、そりゃないっしょ。

個人的にも各所に問い合わせたのだが、
残念ながら色よい返事は得られなかったが…
ディーラーセールス氏のご尽力の結果、
言わずと知れた、ガレイタ(ガレージイタリア)様にて、
該当純正部品をご用意いただける運びとなった。

わがスパイダーが復活するのは、
はやくてゴールデンウィーク開けと踏んでいるが、
さて、どうなりますかね(^^)
posted by いつかはシャマル at 00:31| Comment(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月09日

揺れる思い

最近また、クルマ欲しい病が発症した。

これからいい季節だし、屋根がガバっと開くとやっぱりいいいよなぁ〜
などと夢想しながら、漂い始めた花粉の香をめでつつ洟をかんでいたところ、
数日前のMD社長ブログにこの記事が。

フィアットバルケッタ、内張りはずしてのアレコレ

相変わらず徹底した仕事ぶりには頭が下がる。
そして、いいじゃん、フィアットバルケッタ。

しかしオレンジは敵性色なので、コメント欄にそう書きこんだら、
タイガースカラーのバリもんをお探ししますよ!」っと社長。

毎日忙しいのに、ご商売もちゃんと熱心なのである。

しかし、その手に乗るには、
昨年12月に車検を通したばかりで、目下絶好調の222SEと別れねばならない。
スバルと3台体制とか、さすがにあり得ないからね。

人とは出会いと別れを繰り返して成長してゆくもの。
若き日に薔薇を摘め。

もう、若くないからなぁ、血が出るとなかなか止まらんぞ〜
そのまま出血多量で… ってほどバルケッタは悪女じゃないかな?(笑)

小舟だけに、揺れる思い、なのである。

三本さんのインプレ。

posted by いつかはシャマル at 10:48| Comment(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする